- 「論理的思考力を身に付けたいけど、どうやれば良いかわからない」
- 「もっと効率的に企画を考える方法や、分析できる方法を知りたい」
- 「仕事の質をもっと高めたい」
ビジネスパーソンとして活躍したいのであれば、仕事の質と速さを高める努力を続ける必要があります。
活躍しているビジネスパーソンは、限られた時間の中で最大限の成果を出すために「フレームワーク」を活用しています。フレームワークとは、物事について考える際の「枠」のことです。
今回の記事では仕事の質を高めるためのビジネスフレームワークについてご紹介していきます。
この記事でご紹介する内容は以下の4点です。
- フレームワークを使うべき理由
- 新人や若手なら覚えておくべきフレームワーク3選
- 中堅やベテランなら押さえておきたい「3C」と「STP戦略」
- マネジメントに関わるなら「プロダクトライフサイクル」
Contents
フレームワークを使うべき理由
ビジネスにおいてフレームワークを勧めるのには理由があります。まずは、フレームワークを使うべき理由とメリットについてご紹介していきましょう。
思考の整理ができ、伝える力が身に付く
フレームワークは、多くの情報や自分の置かれている状況を整理するために役立つツールです。例えば、自社の市場における立ち位置や自分の営業としての現状はフレームワークを使えば1枚のスライドで説明できるようになります。
情報や状況を整理できるようになると、現状や課題が明確になります。例えば「今後の営業方針を考える」という課題を上司から出された場合、「ターゲット企業の課題は何か」「適切にアプローチするためにはどんなアクションが必要か」「現状の行動量はどうか」「商品の市場競争力はどうか」などを踏まえて自分の取るべき行動を決めるのと、「とりあえず、たくさんの企業を訪問します」と回答するのでは提案に雲泥の差が出ます。
しかし、課題抽出や今後のアクションプランの作成に時間をかけすぎるのも問題です。フレームワークを使えば短時間で思考の整理ができるので、効率的に質の高いアウトプットを導き出せる可能性が高まります。
またフレームワークを通して現状や課題の言語化ができているので、上司や顧客に伝える際にも役に立ちます。
一流のビジネスパーソンのノウハウを自分のものにできる
状況を分析する力や情報を整理する力が身に付くと、自分の置かれている状況や足りないスキルを理解できます。同時に、一流と呼ばれるビジネスパーソンや経営者の働き方も分析できるようになります。
フレームワークを使えば、自分と一流ビジネスパーソンの違いや、一流ビジネスパーソンを目指す上で伸ばすべきスキルや必要な努力がわかるようになります。
フレームワークを活用すれば、一流の人材の持つノウハウを自分のものにすることも可能です。
新人なら覚えておくべきフレームワーク3選
新人や若手のビジネスパーソンのうちに覚えておくと良いフレームワークは「ロジックツリー」「PDCA」「AIDMA」の3つです。それぞれの概要をご紹介していきましょう。
状況を整理するのに使える「ロジックツリー」
ロジックツリーはある物事について要素を整理し、目標や課題を設定する場合に使用できるフレームワークで、ロジカルシンキングの基本的なフレームワークとして知られています。
下図のように、大きなテーマに繋がる中テーマ・小テーマとツリーを増やしていくことで要素を細分化・明確化していきます。
ビジネスで必須のフレームワーク「PDCA」
PDCAは今やビジネスだけでなくスポーツや学術分野でも取り入れられている有名なフレームワークです。
PDCAとは「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」の頭文字を取ったフレームワークで、1つの業務で何度もPDCAサイクルを回すことで業務の改善や効率化を目指す手法です。
PDCAで特に重要なのが「計画」です。何のために行うのか、目標は何かを明確にしないと効果的にPDCAサイクルを回すことはできません。
改善すべき業務の目標をしっかりと立てて取り組みましょう。
顧客の行動を分析するために必要な「AIDMA」
AIDMAは1920年代に提唱された広告宣伝に対する消費者の心理プロセスを表したフレームワークです。
「Attention(注意)」「Interest(関心)」「Desire(欲求)」「Memory(記憶)」「Action(行動=購買)」というプロセスで顧客は商品を購入すると言われており、商品を販売するためには、現状ではどのフェーズに課題があるかなどを整理できます。
フェーズごとの課題を明確化し、購買行動に繋がるアクションを考える際に有効なフレームワークです。
自社製品を販売する際に、それぞれのプロセスでどんな行動やセールストークをすれば良いかを考える際などに活用できるでしょう。
中堅やベテランなら、3CとSTP戦略
前の章でご紹介した基本的なフレームワークを活用できている場合は、「3C」と「STP戦略」を活用できるようになると良いでしょう。この章からマーケティング要素の強いふワームワークに入っていきます。それぞれの概要をご紹介していきましょう。
環境分析に必要な「3C」
3Cは「Customer(市場・顧客)」「Competitor(競合)」「Company(自社)」の3つの頭文字を取ったフレームワークで、業界や企業、商品など様々なセグメントで環境を分析できるフレームワークです。
「Customer(市場・顧客)」は市場規模や成長性などを分析し、「Competitor(競合)」は競合のシェアや特徴、代替や新規参入の脅威などを分析します。また「Company(自社)」では自社の現状や特徴、投入可能なリソースに関して分析します。
3Cは現状を体系的に把握した上で、今後取るべきアクションを決定するための指標を作るために役立つフレームワークです。
市場においてターゲットや目指すポジションを定めるために有効な「STP」
STPは「Segmentation(細分化)」「Targeting(ターゲット設定)」「Positioning(立ち位置の明確化)」によって商品を販売するための戦略を立てるフレームワークです。
「Segmentation(細分化)」によって市場全体の中でも商品固有の市場を洗い出し、その中でターゲットを絞り込んでいきます。また、競合と比較して顧客にどう認知されるかという「Positioning(立ち位置の明確化)」を行うことで競合優位性のある自社ブランドを確立していきます。
STPを活用できると事業展開や商品ごとの営業を進める上での戦略が立てやすくなります。3Cと比較して、より商品ベースでアクションを考えるために活用できる指標といえるでしょう。
マネジメントならプロダクトライフサイクル
特に事業をマネジメントしていく場合には「終わり」を意識することも重要です。マネジメントに関わるようになったら、これまでご紹介したフレームワークに加えて「プロダクトライフサイクル」を覚えておくと良いでしょう。
この章では、プロダクトライフサイクルの概要についてご紹介していきます。
長期的な視野で事業や製品をマネジメントするための「プロダクトライフサイクル」
プロダクトライフサイクルはある製品を「導入期」「成長期」「成熟期」「衰退期」分類し、商品のフェーズごとに必要なアクションや人材・費用など投入するリソースを検討し、衰退期に入った事業や製品をクローズするための時期を判断するのに活用します。
特に、近年は消費者ニーズの移り変わりが早くなっていることや業界によっては新規参入や競合の追随により長く成熟期を維持することができないことから、適切な時期に事業の刷新や撤退が求められます。
マネジメントに携わるようになったらぜひプロダクトライフサイクルを覚えておきましょう。
スミタイ向上委員長のまとめ
ご紹介した通り、ビジネスフレームワークは単に覚えれば良いというものではありません。「どのフレームワークを」「どんな場面で使用すべきか」によってアウトプットの質が大きく変わってきます。
慣れていないと、最初はフレームワークの活用をどうすべきか迷ってしまうでしょうが、ビジネスだけでなくプライベートでも活用できることから、まずは日常生活の中で自然とフレームワークが活用できるようにトレーニングしてみましょう。
フレームワークを使えるようになるかは、日々の積み重ねにかかっています。ぜひ、習慣化するまで意識してフレームワークを使ってみてください。
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