- 「1000億ドル(約11兆円)を稼ぐには何が必要なのだろう?」
- 「世界最大の資産家はどのような思考を持っているのか知りたい」
2018年世界長者番付1位に輝いたジェフ・ベゾス。
彼はAmazonを起業してオンライン小売の世界最大手に育て上げ、世界一の富豪の座を手にしました。こうした成功は偶然手に入るものではなく、一貫したマインドがありました。今回はその仕事術を彼の人生および功績と共に紹介していきます。
この記事でご紹介する内容は以下の2点です。
- ジェフ・ベゾスの生い立ちと功績
- ジェフ・ベゾスの成功の軸となる2つの仕事術
ジェフ・ベゾスの生い立ちと功績
まずはジェフ・ベゾスがどのような人生を歩み、どのようにして世界最大の資産家と言われるまでになったのかいくつかのをご紹介していきます。
生い立ちから就職まで
ジェフ・ベゾスは1964年1月12日にニューメキシコ州アルバカーキに生まれました。ベゾスは子供のころから科学に関心を持っており、工作の才能もありました。ある時は電動のアラームを仕掛けて、弟たちを部屋に入れないようにしたり、理科の実習のために家の車庫を実験室にしたりするほどでした。高校生時代はコンピュータに興味を持ち始めます。卒常時は総代を務め、優秀な生徒に贈られるナショナル・メリット・スカラーシップ、シルバー・ナイト賞を獲得しています。それから大学はプリンストン大学を卒業へ入学、電気工学と計算機科学で学位を取得しました。大学卒業後、金融機関のIT部門でトレーディングシステムの構築に従事し、その後新興のヘッジファンドであるD.E.ショーで仕事をし、30歳のときには同社で4人目のシニア・バイス・プレジデントとなりました。
Amazon設立~世界最大の資産家となるまで
インターネットの利用率に気付いたベゾスはD.E.ショーを退職、オンライン書店を始めることを決めます。ニューヨークからシアトルへの移動中に事業計画を書き上げ、1994年7月自宅のガレージでAmazonを起業しました。Amazonはもともとオンライン書店からのスタートでしたが、ベゾスはそれだけにとどまらず様々な事業拡大計画を考えていました。その後音楽と映像もオンラインで販売を始め、それからたくさんの日用品も扱うようになります。さらには、天気予報チャンネルとウェブ・トラフィックからデータを集積してアマゾン・ウェブ・サービスを、その後Amazon Kindleをスタート。そしてついにAmazonは世界最大のオンライン小売企業として認められました。
彼はその他にも将来性を見据えた考えにより、創業まもないGoogleに25万ドルを投資、その後、有人宇宙飛行事業を目的とする民間企業であるブルーオリジンを設立しました。それから、ベゾスは首都ワシントン最大の新聞であるワシントンポストを買収。デジタル版やモバイル版、アナリティクス・ソフトウェアの刷新を行い、メディアとテクノロジーの会社として再出発を図った結果、オンライン版の購読者が急増し買収して約3年で事業を黒字化に成功しました。
そして2018年、世界長者番付1位に輝きました。
ジェフ・ベゾスの仕事術
次にジェフ・ベゾスはどのようなことを大事に仕事を行っているのか紹介していきます。
徹底した顧客志向
彼はAmazon社員や株主に徹底して伝えているマインドがあります。
その一つ目に出てくるのが「競争相手より顧客を見る」。これはつまりデータ主義のこと。目の前の顧客のデータ、顧客のニーズを集めることが大事だと言っています。顧客に執着し、顧客のニーズから逆算するのです。
多くの場合、ライバルの動向が気になり、データを集め、模倣しがちです。しかしそうではなくて実際に優先すべきは目の前の顧客へのサービスです。そうすれば新しいものが生まれ成功がもたらされます。
「顧客は明確に何が欲しいか分からなくても、より良いものを求めている。顧客を喜ばせたいという願望が、原動力となる」ベゾスはこう話し、これがAmazonのプライム会員制度ができた背景となりました。今では当たり前となっている「クチコミ」や「注文から翌日到着」、「本のみならず様々な商品ラインナップ」などもすべてこの顧客志向から生まれたのです。
チャレンジマインド
前述した彼が伝えているマインドの二つ目にくるのが「マーケットを握る為リスクを取る」これは失敗を恐れることなく、素早く動けということ。つまりチャレンジ精神です。情報収集も大切ですが、ベゾスは「多くの場合、望む情報量の70%ほどが集まった時点で決定を下さなければならない。90%になるまで待つと手遅れだ」と話しています。素早く動くにはリスクをとる必要があり、そこでの大胆な決断こそ大成功に繋がっていきます。もしそれがたとえ失敗しても、将来成功するための教訓を得られるのです。例えばAmazonのマーケットプレイスは2回導入に失敗していますが、3度目には成功。それ以降は、売り上げの半分近くを構成するまで成長しました。
誰しも間違った決断を下すことは怖いものです。しかしベゾスは「うまく軌道修正ができれば、たとえ間違った選択をしたとしても思うほどのダメージはない」と語っています。仕事をしていく上で今しかないと思って行動することが、結果として成功に繋がっていくと考えています。
スミタイ向上委員長のまとめ
世界最大の資産家と言われるジェフ・ベゾス氏について紹介してきました。
彼は全くもってぶれない顧客第一主義×チャレンジ精神のもと未来を先見し様々な事業において成功を収めました。徹底した顧客思考の上でデータを集め、その上で失敗を恐れることなくチャレンジしていく。二つのマインドをぶれずに貫いた結果が前述した功績に繋がったと言えるでしょう。社会に出て仕事をしていくと、自分にとっての「顧客」との関わりが非常に重要となってきます。皆さんも、目の前の顧客が一体何に困り何を求めているのか、それを徹底的に考えた上で失敗を恐れることなくチャレンジしていきましょう!
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